<NTTドコモ>スマホ4機種発売へ 通信速度は光回線並み

NTTドコモは、高速無線通信「LTE」に対応する、
初のスマートフォン4機種を11月以降に発売すると発表した。
ライバルのKDDI(au)とソフトバンクモバイルが先週発売した、
「iPhone4S」が話題を集める中、
アイフォーンの5倍以上の最大毎秒75メガビットと、
光回線並みの通信速度のLTEで巻き返しを図る。

端末は富士通、NEC、韓国サムスン電子、LG電子製で、
キャンペーン割引を含めた実質負担額はいずれも2万円台後半。

ドコモの山田隆持社長はアイフォーンが発売された、
今月14日からの4日間で番号継続制を利用した他社への顧客流出が、
「通常の2.5倍に膨らんだ」と明かした。
流出はKDDIソフトバンク向けが半々という。

ドコモは、ワンセグなど日本独自機能に対応した端末、
LTEなどのネットワーク、
「iモード」など独自コンテンツが利用できるサービスの、
3本柱で対抗する。

特に力を入れるのはLTEだ。
LTE対応スマートフォン向けには料金優遇策を盛り込み、
月1480円の基本料でドコモ端末同士の音声通話が、
24時間無料利用できる料金プランを新設した。
KDDIソフトバンクは月980円で午前1時〜午後9時、
自社端末間の通話が無料になる料金コースを提供しているが、
時間制限なしの無料化は携帯大手で初めてだ。
LTEのデータ通信料もソフトバンクのアイフォーン向けと同じ、
月4410円の定額とするキャンペーンを来年4月まで実施する。