正妻ナポリ仰天!ダルビッシュ7色の魔球だ

日を追うごとに評価はうなぎ登りだ。
七色の球種にサプライズ! 
アメリカ大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手が、
4度目のフリーバッティングに登板した。
実は、これまでは球種をバッターに伝えてから投げていたが、
この日からはより実践的にバッテリー間でサインを決めての投球。
そのサインには5度首を振る場面もあったのだが・・・。
球を受けたのは正捕手のマイク・ナポリ捕手で、
なんとダルビッシュの持ち球が7種類あったことに驚きの表情で、
「どれもいい球だ!」と正捕手が絶賛した。

フリー打撃のマウンドで、ダルビッシュが仁王立ち。
サプライズの青い空の下には、驚きの表情が並んだという。
コーチ陣、打席に立ったマイナー2選手。
何より、女房役を務めたナポリは、“衝撃の事実”を明かした。

「とても印象的だった。きょう初めてすべての球種を見た。7種類だ」
それは、直球、カットボール、スライダー、カーブ、
スプリット・フィンガード・ファストボール、チェンジアップ、ツーシーム
専門的に細かく分ければ、それ以上にもなるとも言われており、
ナポリは“七色の球種”に驚嘆の表情を浮かべるだけであった。
結局、強い当たりを許したのは1本だけのフリーバッティング。
ナポリは「メジャーでも4種類以上持っている投手はあまりいない。
ダルビッシュの球種は、どれも試合で使えるよ」と絶賛している。

まさに、“七色のダル”が正捕手を驚かせたと言えるだろう。
それだけじゃない。この日は、"ダル流”の動きも垣間見せた。
捕手のサインに首を振り、次のサインに、また首を振る。
結局5度も“拒否”し、6度目でようやくうなずいたという。

「彼はスプリットを投げたかったようだ。
僕は最初、他の球を要求したんだけどね」と女房役ナポリは苦笑いだった。

4度目のフリー打撃登板。
これまで3度は打者や捕手に事前に球種を伝える形式。
この日はバッテリーで簡単なサインを決めての、実戦モードに突入。
マイナーの2打者に38球を投げた。
ダルビッシュの自分らしさはその33球目に。ダルが強く“自己主張”をした。

日本ハム時代から、納得のいかない捕手のリードには、
何度も首を振ったことで知られるダルビッシュではある。
レ軍のキャンプが始まって1週間経過。
環境に適応したと言っていい右腕は、
新天地でも自分のスタイルを少しずつ出してきたといえるだろう。

投球後は、制球が安定しなかったことや配球について、
グラウンドで“プチ反省会”を行った。
通訳を介し2人で話し合い、最後はハイタッチを交わした。
2日には紅白戦に3番手で登板予定である。初実戦に向け入念に準備した。

「彼はパーフェクトを目指しているように見えるね。いいことだよ」とナポリ
捕手のサインに首を振る“らしさ”も出てきたダルビッシュが、
“七色の球種”を武器にメジャーで大暴れする期待は大である。