<爆弾低気圧>倒木の下敷き女性が死亡 東北各地に爪痕

いやはや、まるで台風のようでした。被害ありませんでしたか?
台風並みの「爆弾低気圧」は3日夜から4日にかけて北上を続け、
宮城県登米市で新たに、犬の散歩中だった女性が、
倒れた木の下敷きになって死亡しているのが確認されたほか、
新潟県三条市では川に人が流されているとの通報があり、
同県警が捜索しているという、痛ましい報告も流れている。
また東北地方を中心に停電が相次ぐなど、各地に爪痕を残した。
自然の脅威とはいえ東北の被災者の方々には辛いことだろう。

3日午後11時半ごろ、宮城県登米市米山町中津山の市道で、
近くに住む女性看護師が、倒れた杉の木の下敷きになって、
死亡しているのを親族が発見したという。
東日本大震災津波で浸水した同県岩沼市・玉浦地区においては、
キュウリ生産者が津波後に再建したビニールハウスが吹き飛ぶなどの、
被害が出た。1年経過する前に再建が無駄になったことになる。

宮城、岩手両県では仮設住宅にも被害が出た。
宮城県南三陸町によると、同町入谷の桜沢仮設住宅で4日、
玄関に入るための通路の屋根が一部はがれているのが確認された。
岩手県釜石市の栗林第3仮設住宅では4日午前7時20分ごろ、
1棟のトタン屋根が強風で飛ばされた。
仮設住宅は家としては脆いものである。まともに被害を受けたのだろう。

国の重要文化財に指定されている長野県松本市旧開智学校校舎では、
方位を示す「風見柱」が強風で折れて落下し、
校舎の屋根瓦などを破損したことが4日判明した。

新潟市の県道では3日夜、倒木現場にいた市職員2人が、
さらに倒れてきた立ち木で重軽傷。
新潟県弥彦村では50代の女性が強風にあおられて転倒し、
左腕を骨折する重傷を負っている。
4日午前7時40分ごろには、三条市内を流れる五十嵐川で、
「人が流されている」と消防に通報があり、県警三条署が捜索している。
相当増水していたのであろうか。心配だ。

福島県では4日朝も強風がやまず、
JR東北線など主要路線が始発から運転を見合わせた影響で、
午前10時からの予定だった福島大の入学式の開始が1時間遅れた。

秋田県では大仙市の男性が屋根から落ちたほか、
北秋田市の女性と秋田市の女性が転倒し、いずれも足を骨折する重傷。
両名ともお年寄りらしく悪天候の場合特に、
老人のケガや死亡が増えているのではないだろうか。

停電も各地で相次ぎ、
▽新潟=最大18万2975戸▽秋田=同12万8161戸
▽山形=同3万9009戸−−などが停電で不便を被った。