<松井大阪府知事>所信表明で「大阪都構想実現が私の使命」

大阪府の新しい知事である松井一郎氏は、
府議会本会議において所信表明演説を行った。
「大阪に新たな大都市制度を実現させることが私の使命」として、
大阪新市長に就任する橋下徹前知事とタッグを組んで、
大阪都構想の実現を目指す従来からの姿勢を鮮明にしたと言える。
大阪府によれば、所信表明において大阪市との連携を打ち出したのは初めて。
前知事橋下氏の府政の継承・発展を掲げて、
来年2月の府議会において、
「教育基本条例案」「職員基本条例案」の成立を目指すことも強調した。

所信表明演説においては、大阪府大阪市が設置する、
新たな行政機関「府市統合本部」について、
「類似事業の仕分け、府と市の課題を整理、役割分担を明確に」と説明。
府と大阪・堺両市の首長、そして議会でつくる、
「都構想推進協議会」の設置に向け、2月府議会に条例案を提案するとした。

大阪維新の会府議会に提出している教育基本条例案について、
「子供たちに厳しい社会を生き抜く力を身に着けてもらう」と必要性を強調。
職員基本条例案についても、
「公務員の身分に甘んじるのではなく、
やる気のある人が評価される仕組みを整える」として、
両条例の修正案を2月府議会に知事提案する方針を示した。

「橋下府政が掲げてきた『変革と挑戦』を継承、発展させる」と明言。
「大阪を変えることは日本を変えることだ」と述べて、
ダブル選の結果を踏まえ、
「今回の選択が大阪を変えることにつながったと実感してもらえるよう、
全身全霊を尽くす」と締めくくった。