<阪神大震災>課題、今もなお…17日で発生から17年

東日本大震災があっただけに身につまされるものがある。
6434人が犠牲となった大災害である阪神大震災は、
17日で発生から17年になる。
被災地の街並みに震災の傷痕はなくなったように見えるが、
家屋を失った方々が移り住んだ復興公営住宅では1人暮らしのお年寄りが増え、
そのための孤立対策は大きな課題である。また、神戸経済も低迷が続く。
昨年3月には東日本大震災が発生し、被災者の多くが仮設住宅や、
避難先で暮らす。復興したと言われる阪神大震災の現場が内包する課題は、
東日本の被災地の将来を映す鏡でもある。

自治体が民間から20年契約で借り上げた復興住宅の入居期限が迫っている。
入居者は16年末から順次、住み替えを余儀なくされることとなる。
兵庫県が行なった意向調査結果では、
約3割の世帯が「住み替えは困難」と回答。うち8割以上が高齢者だった。

計20カ所の復興土地区画整理事業は昨年3月、全て終了した。

兵庫県伊丹市昆陽池公園では16日夕、
阪神大震災の犠牲者の数と同じ6434本のろうそくをともす、
「追悼のつどい」が行われた。
震災12時間前の午後5時46分に参加者が火をともして、
東日本大震災の犠牲者の冥福も祈った。