「前代未聞」無断退席・答弁迷走…田中防衛相

31日の参議院予算委員会の集中審議は、初入閣の田中防衛相に質問が集中、
田中大臣は言い間違い、事実誤認の答弁を連発するという体たらくであった。

田中大臣は答弁の不手際で陳謝を繰り返し、一方では、
委員会室から一時行方不明になるという笑えない事態に。
そのため審議はたびたび中断した。

この日の集中審議は、外交・防衛問題が主要テーマの一つ。
田中大臣は、陸上自衛隊南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)
に関連した質問で、陸自を警護するのがどこの国の部隊かと問われ、
「決まっていない」と答弁した。しかし、直後に渡辺周防衛副大臣が、
バングラデシュだ」と答弁したものだから大慌て、
「理解してなかったことは大変申し訳ない」と陳謝した。これ以外にも、
在日米軍の抑止力に関する答弁などを野党が問題視、審議は中断した。

また、田中大臣は審議中にもかかわらず、与党理事にも無断で途中退席。
田中大臣がいないことに気づいた野党理事らが委員長席に詰め寄り、
審議が中断する場面もあった。
田中大臣は、約15分後に戻ったのであるが、
「風邪気味で鼻水が止まらず、薬を持ってこさせた。大変申し訳ございません」
と平謝りしたのであるが、小学校のホームルームじゃないし呆れるしかない。

田中大臣の防衛相としての資質をただされた野田首相は答弁で、
「就任直後で、いささか緊張している向きもあるかもしれないが、
しっかり職責を果たしてほしい」と述べたが苦言は呈していない。

野党自民党脇雅史参院国会対策委員長は31日の記者会見で、
「田中氏は的確に答えていない。閣僚が突然行方不明になるのも前代未聞だ」
などと批判したが、問責決議を出されても仕方ない自体だと思うが・・・。