Apple、新しい「iPad」発表 Retina Display搭載、3月16日発売

米Apple者は3月7日において、タブレット型端末の新製品として、
新「iPad」を発表した。
現行の「iPad 2」と比べて大幅に解像度が高いディスプレイを備えており、
高精細な表示が可能となっている。
日本や米国で3月16日に発売、米国価格は499ドルからで、
日本の価格は4万2800円からとなっている。

ティム・クックCEOは、サンフランシスコで開かれた発表会において、
「AppleはiPadを新しいカテゴリーの製品として世に送り出し、
Webブラウジングやメールなどの利用に欠かせないものになっている。
新しいiPadは、われわれが再びiPadを定義するものだ」と述べた。

新型iPadをめぐっての噂は「iPad 3」や「iPad HD」という名称になると、
予想する向きもあったが、AppleはiPodと同様に、
通し番号などを付けずに「iPad」と呼ぶことにした。

新型ではiPhone 4／4Sと同様の、
高精細ディスプレイ「Retina Display」を採用している。
大きさはiPad 2と同じ9.7インチ、
しかし、解像度は2048×1536ピクセルと大幅に向上している。
精細度は264ppiとなっており、iPhone 4/4Sを下回るものの、
iPad 2（132ppi）から比べると大幅に向上している。
「人間の目ではドットを認識できない」ほどの精細さだという。
色再現性も向上しているというから驚きだ。

プロセッサはクアッドコアグラフィックスの「A5X」を使用。
背面のカメラは有効500万画素となっており、
iPad 2から大幅に向上、1080pの動画撮影が可能となっている。
音声認識機能にも対応、
キーボードを使わずに音声によって入力することが可能だ。
音声認識機能は日本語にも対応する。
Bluetoothは4.0をサポートしている。

LTEに対応し、米国ではAT＆TとVerizonがLTEによるサービスを提供。
3Gにも対応するというからすごい。
iPadとしては初めてテザリングに対応。
日本ではソフトバンクモバイルが通信サービスを提供し、
テザリングは「日本を含む一部の国々では利用できない」という。

本体サイズは241（高さ）×185.7（幅）×9.4（厚さ）ミリとコンパクト。
高さと幅はiPad 2と同じだが、厚さは0.6ミリ増えた。
重さはWi-Fiモデルが652グラム、LTEモデルが662グラム。
iPad 2からそれぞれ約50グラム増えたが特段問題はない。

バッテリー駆動時間はWi-Fiモデルで10時間。
LTEモデルでも9時間持つというから十分かと思われるが。

米国価格は、Wi-Fiモデルの場合、16Gバイトモデルが499ドル、
32Gバイトモデルが599ドル、64Gバイトモデルが699ドル。
LTEモデルはそれぞれ629ドル、729ドル、829ドルとなっている。

国内価格はWi-Fiモデルの16Gバイトモデルが4万2800円、
32Gバイトモデルが5万800円、64Gバイトモデルが5万8800円となる。

iPad 2は16Gバイトモデルを値下げして併売するとのこと。
国内ではWi-Fiモデルが3万4800円、3Gモデルが4万5800円とお手軽価格へ。