清武外しもケガ回復なら追加招集あるぞ

本当にサッカー日本代表はタレント揃いだと思う。
日本協会は、国立で14日に行われるロンドン五輪アジア最終予選の、
バーレーン戦のU−23日本代表19人を発表し、
腓腹筋挫傷からの復活を期すC大阪MF清武弘嗣の招集を見送った。
しかし、日本代表には清武に期待する声は大きく、原博実技術委員長は、
故障明けの選手は明日10日のリーグ開幕戦で状態を確認し、
追加招集すると明言している。
清武は10日鳥栖戦で回復を証明することで、U−23日本代表復帰を目指す。

全身から悔しさがにじみ出ていた。
清武は練習後「今日はしゃべる気分じゃないので…」と、
下を向いて口をつぐんでいた。
それほど、メンバー表に自分の名前がなかったショックは大きかったのだろう。

しかし、清武にチャンスは十分に残されている。
この日、都内で会見した原技術委員長は、
「J1は開幕戦があって、今ケガをしていて、
やれるかどうか分からない選手のコンディションを見て、
何人か追加したいと思う」と説明している。
関塚監督も「我々がベストの布陣を組めるようにJリーグを見たいと思う」
と話したのであるが、清武の追加招集を視野にいれたものであることは確か。

10日の開幕戦はU−23日本代表スタッフが手分けをして、
各試合をチェックする模様で、
清武はU−23日本代表でチームの攻撃の中心を担う重要な存在だけに、
コンディションが戻っていることが確認されれば、
追加招集をされる可能性が高いと思われる。
ここのところ、決定力不足に泣いている日本代表に、
清武の存在は大きいと言えるだろう。

清武にとって、リーグ開幕戦が行われるベアスタは、
昨年9月のマレーシア戦でアシストを決め、
U−23日本代表を五輪アジア最終予選初勝利に導いた会場。
「開幕なんで鳥栖戦はしっかり勝ちたいと思います」と、強い思いを口にした。

この日の練習では主力組に入り、攻撃的MFの位置で連係を確認した。
故障から復帰後、まだ練習試合で90分間をフルに戦ったことはないが、
メンバー入りを諦めているわけではない。
追加招集の座をつかみとって、
バーレーン戦で関塚ジャパンをロンドン五輪出場へ導く。
これが清武の思いであることは間違いない。