MLB=ダルビッシュが白星デビュー、日本人ファンも熱狂

野茂以来のメジャーで活躍するピッチャーになれるか?
メジャーに渡米したダルビッシュが投げて、吠えた。

米大リーグ(MLB)の、レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日に、
本拠地でのマリナーズ戦に先発した。
結果としては5点を奪われたが、味方打線の援護を受けて、
メジャーデビュー戦を白星で飾った。
しかし、ダルビッシュから5点を取るなんてさすがメジャーである。

ダルビッシュは初回、日本人打者のスーパースター、
イチロー外野手に内野安打を打たれるなどして4失点を献上。
その後も追加点を奪われるなどして、
5回2/3を投げて8安打5失点5三振5四死球の内容だった。
内容的にはとても褒められたものではないが、
味方のレンジャーズ打線が爆発して援護、
11─5の逆転勝利の勝ち投手となりまずは一安心だ。

少々分析して見るに初回での4失点や、
日本では見られなかった5四死球は、
メジャー初登板の緊張からではないだろうか。
ダルビッシュに限ってプレッシャーなどないと思っていたのだが、
彼も実は繊細なる神経の持ち主であったというところだろう。

試合後、ダルビッシュは、
「最初、マウンドに立ったときは落ち着いていて、周りが見えていた。
体が勝負にいきたくて、アンバランスな状態だった。
気持ちの部分で粘ろうと思った」と、苦きデビュー戦を振り返っている。

約4万2000人の観客から、
スタンディングオベーションで迎えられたダルビッシュ
そのメジャーでの初登板を一目見たいがために、
日系米国人をはじめ日本からも多くのファンが詰め掛けたのだから驚きだ。

高校時代のダルビッシュから応援しているというヒライ・ケンさんは、
「カリフォルニアから飛んできた。ここに来られてわくわくしている」と、
興奮のボルテージも最高に達しているご様子。
ダラスでファンクラブを設立したニシザキ・タカシさんは、
「レンジャーズにとっても、
ずっと彼を日本で応援してきたファンにとっても、
非常に大きな契約となった」と述べて、
登板日には毎回スタジアムに足を運ぶと語っていた。

思ったような完璧なスタートとはならなかったものの、
ヒライさんは、
「初めてのマウンドだったし、緊張してたようだ。
次は必ずいい結果が出るはず」と次戦に期待を寄せていた。

日本のエース級のピッチャーが続々とメジャーと高額な契約をし、
残念な結果に終わっており、メジャー球界全体が、
日本人ピッチャーに首をかしげている今ダルビッシュへの期待は大きい。